微細藻類を事業化し、商業ベースに出来ている培養は大きく分けると2つの方式になります。
1つ目は、屋内で環境を制御して行う培養(バイオリアクター方式)で、安定した品質と生産性を確保できる半面、設備(光エネルギー確保、培地温度管理等)などの費用が嵩むため、付加価値の高い生産物の場合などに利用が可能な培養方式といえます。
2つ目は、屋外で自然光を利用して培養をする方法(オープンポンド方式)で、光エネルギー確保などの設備費がかからないため、大幅にコストを下げることができ、安価な生産物を大量生産することに多く利用される培養方式になります。しかし、実際には外的環境の影響が大きく、安定した培養をするには特別な種藻やコンタミを防ぐ特別な技術が必要となります。
従来の培養方式においては、特別な条件が整った一部の事業者のみが商業ベースに事業を展開しているものの、世界的にも微細藻類事業は研究レベルから脱却するにはまだまだ解決すべき障害があるのが現実でした。
私たちは、屋外大型培養の経験をした上で、実際に起こった障害をひとつひとつ解決してく中で培った経験をもとに、個々の微細藻類の特徴を研究により、上記2つの培養方式とは概念が異なる全く新たな新培養方式(特許申請予定)に辿りつくことが出来ました。
まず、この新培養方式で手掛けたのが、微細藻類における医療・健康バイオ技術領域となるヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチン生産事業になります。