化学式:C40H52O4、分子量 (MW) :596.85。融点:215~216℃。
アスタキサンチン【キサントフィル類】は、リコピン(トマト)やβカロテン(ニンジン)など【カロテン類】と同じカロテノイドの一種で、真鯛・鮭・イクラなどの魚類や、エビ・カニなどの甲殻類に含まれている赤色~橙色を呈する天然色素成分です。
自然界におけるカロテノイドの生理作用は多岐にわたり、とくに光合成における補助集光作用、光保護作用や抗酸化作用等で重要な役割を担っています。
かつてオキアミから抽出・精製されていたアスタキサンチンも、近年のヘマトコッカス藻大量培養技術確立により量産が可能となり、加えて動物実験におけるガン細胞増殖抑制効果や炎症反応抑制効果、抗体産生促進効果などが発表され、アスタキサンチンが持つ強力な抗酸化力と副作用のない安全性で注目され、サプリメントや機能性食品として活用されるようになってきました。